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先日、お休みを利用して1泊2日の箱根旅行にいってきました。
日頃の忙しなさから離れ、特に目的もなく“ゆっくりと過ごす”ことを楽しんできました。
そんな箱根の伝統工芸品として有名なのが、『寄木細工』
なんと江戸時代の終わりごろに箱根の地で生み出されたものだそうです。
![]() | 寄木細工とは・・? 寄木細工とは、様々な種類の木材を組み合わせ いろの違いを利用して模様を描く木工技術で 箱根の伝統工芸として約200年の歴史をもっている 日本独自の技術だそうです。 絵具で書いたり彫刻刀で掘ったりする のではなく、細かく切った色とりどりの木材を 一本ずつ組み合わせて幾何学文様 作り上げていきます。 一通りの作業ができて一人前になるには 10年ほどかかるとか!? |
旅先で見つけた寄木細工 今回宿泊した宿にもたくさんの寄木細工が 散りばめられていました。 宿のロビーを入るとそこはギャラリーのようになって おり、寄木細工の小物類が展示されていました。 部屋の鍵を受け取るとここにも! 存在感がありながらも丸みを帯びた 柔らかな曲線がすてきなキーホルダ。 夕食の器にも寄木細工が! 細かな細工の玉手箱をあけると お刺身の盛り合わせが! これらは地元の職人さんとコラボレーションしている そうで身近なものとして体感でき楽しませてくれました。 | ![]() |
![]() | 箱根駅伝優勝トロフィー 余談ですが、毎年正月に開催される箱根駅伝では 往路優勝チームに寄木細工でできたトロフィーが 授与されていることはご存知でしょうか?! 1997年から毎年、その年の明るい話題を テーマに制作されているそうで、 2018年は藤井聡太4段(現在7段)が 話題にもなった『将棋』 そして2019年は5月に日本遺産に認定された 『箱根八里』だそうです。 製作期間は約3~4ヶ月 使うパーツはなんと2000~3000パーツ。 製作しているのは地元の職人さん 地元への愛・箱根駅伝への愛を感じますね。 |
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最後に 江戸時代に生まれた寄木細工。 当時は人々の生活の一部であり、暮らしを象徴 するものでした。それが現在の 私たちの生活スタイルに合うように 伝統を継承しつつも形を少しずつ変え 暮らしの中に根付き、また日本独自の文化として その丁寧な職人さんの技術は海外でも 評価されています。 | ![]() |
![]() | 今回、旅行をし出会った寄木細工。 職人さんの数も激減してしまっているそうです。 日本の伝統工芸として大事にしていきたい文化です。 私にできることはみなさんに『伝える』 ことしか思いつかなかったので、 1人でも多くの方に寄木細工について 多く知っていただければ幸いです★ |
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